先輩たちからのアドバイス
英語が身近になる方法
S.S
僕はニュースを訳すことの特徴と有効性について話したいと思う。
まず、文の質と構文の種類を挙げたい。学校の「生徒に読ませたい良い話や、文法や語彙の使い方を教えるために書かれた話」が多い教科書で満足しているようでは決して外国人が書く、生きた英語に触れることはできない。多少悪文あったり、文法的に間違いがあったりしたほうが自然だと思う。その上、大学入試で出題される英語の長文の多くが論文やエッセイである。だから現代人が書いた文章を読むことが要求される。採点もネイティブによって行われることがしばしばある。
また毎日のニュースはテーマも内容も文体も、毎日違っているので、読んでいて飽きない。
ほぼすべての文に分詞構文や倒置、省略といった非常に大切な文法事項が使われている。英語学習において同じことを繰り返し学習することは重要なことだと思うので、新聞を読むことは英語の学習において効果的だと思う。次に語彙についてだ。英字新聞で使われている語彙は高校レベルを優に超えているので、ニュースを読むこと自体が大学入試の勉強をしていることになる。
僕は中2の夏に一か月ホームステイでアメリカ行くことになった。
せっかくアメリカに行くのだから、少しでもアメリカのことを知っておいたほうがいいからと、先生からその時、高1が訳していた短いニュースを訳すことを勧められた。最初に訳したニュースは上野動物園のシャンシャンがすくすく育っているというニュースだったことを今でも覚えている。
初めのころは単語が全然わからず文法にも苦戦した。どう訳していいかわからずに、たった4行ほどのニュースに一時間以上かけたこともある。
でも不思議なことにニュースを訳すことをやめたいと思ったことは一度もない。なぜなら外国人の目線で書かれたニュースを読むことは、考え方や文化の違いを学ぶことができるので、ニュースを読むたびに新しい発見があったからである。そうしてニュースを訳し始めて3年、おそらく400本くらいのニュースを訳してきたが、今でも見たことがない構文がたくさん出てくる。
それを一つずつ潰していくことが大学合格への一番の近道だと思う。近年の入試では専門的な単語も出てきているので、僕は大学入試を受けるまでニュースを訳すことをやめるつもりはない。
英語学習におけるニュースの有用性
東京農工大 T.M.
アメリカで実際に報道されているニュースを英語の教材として利用することのメリットには次のようなものがあげられます。
1つは日本人が書いた一般的な参考書に比べ、より自然な英語が学べます。一般的に日本人学生の英文は文法的には正しくても、形容詞や前置詞の使い方に違和感があったり、非常に回りくどい文章であることが多いと思います。
近年、大学入試において英作文を外国人教官が採点する大学が増えてきていると聞くので、自然な英文が書けることは大学入試においても有利です。また英語と同時に外国の文化や習慣、考え方の違いを学ぶことができます。
2つ目は様々なジャンルのニュースを継続して読むことにより、幅広い語彙力を身につけることができます。単語帳ではなかなか覚えることができない難解な政治、経済、科学分野の専門用語も自然と身につきます。
3つ目にニュースには多様な表現手法が用いられており、高度な読解力をつけることができます。例えば、英字新聞では紙面の字数の関係から省略が頻繁に行われ、省略された語句を補いながら読み進める力が必要になります。
また同じ理由で関係代名詞や分詞構文もたびたび使われています。これら多くの学生が苦手とする文法を容易にマスターすることができます。最後に、一般的な英文より興味、関心を持って英語を学ぶことができます。まだ日本で報道されていない最新の世界の事件や発見、ハリウッドの芸能情報などをもとに、楽しみながら英語を学ぶことができます。
僕はニュースを用いて英語を学習することは、いわゆる受験英語と異なり、入試対策はもちろん、本当の英語力をつけるために極めて有効な方法だと思います。
受験生のみなさんへ
神戸大学 W.N
受験って簡単にいえるけど、その道のりは実際長いかも知れません。
私も実際もがきつづけて得た合格だし。
ただ、その苦しい中でも「自分を信じること」を忘れなければ、大丈夫です。私自身、英語がスランプやった時、ここの先パイとかにすごく自身をもらったし、それが自分のプライドにつながりました。これから色んな意味で”あつい”夏が始まります。
夏は受験の関が原です。浪人が現役に負けまいと粘り、現役はその勢いを越すようなパワーを持って戦っていけると思います。
ただ、忘れてほしくないのは、合格の先にいる自分を描くことです。憧れのキャンパスに立っている自分。などなど...。 そしてその夢を現実にするために、今がんばっているということを心に留めていてほしい。
この力は浪人よりはるかに、現役の方が強いと私は確信しています。毎日は単調でつらいかもしれない。ただ、そんな毎日であるからこそ、意味を持って過ごしてほしいです。
思うようにいかないことや、スランプに陥ることもしばしばあるかもしれません。
でも、それは必ず、自分にかえってきます。努力すれば、本当に必ず、報われます。
当たり前のことかもしれないけど、すごくすごく大切なことだと痛感します。だから、どんなに不安になっても、眼の前のことから逃げないで、向き合ってほしい。これは英語だけでなくて、数学、国語、にも当てはまることだと思います。
私がしてもらったように、私も後輩を激励したくて、ペンをとりました。
大丈夫やから、自分を信じてぇや。